次世代モビリティとして注目を集める電動キックボード、都内では株式会社Luupが2021年4月23日から電動キックボードシェアサービスをスタートさせノーヘルで乗れる電動キックボードとして注目も集めています。
そんな中、大阪で自賠責未加入・ナンバー登録無し・保安部品無し・二人乗りの状態で歩道を電動キックボードで走行し、ひき逃げを行った男性が逮捕されました。
この男性が行った行為はナンバーが無い未登録の原付バイクで歩道を走りひき逃げを行った行為と同じもの、しかも被害者の女性は首の骨を折る重傷となり「知らなかった」では済まされない暴走行為になります。
ではひき逃げで逮捕された男はどのような罰則になるのでしょうか?
特定業者以外の電動キックボードは原付バイクと同じ扱い
大前提として、電動キックボード(フル電動自転車も含む)は現状50ccの原付バイクと同じ扱いの乗り物になります。
要原付以上の免許、自賠責保険加入、保安部品が付いている状態で道路交通法を守り車道を走行しなければならない乗り物なのでノーヘルで歩道走行は相当に悪質な違反運転です。
株式会社Luupの電動キックボードはノーヘル(ヘルメットの着用は任意)で乗れますが、これは新事業特例制度に認定された特定の業者のみに許される電動キックボードシェアサービスになり、要免許・要クレジットカードがまず必須。
そしてLuupの電動キックボードは小型特殊車両扱いでナンバー、保安部品あり、道路交通法を守って車道走行する乗り物になります。
つまり歩道を電動キックボード走行している時点でアウト。
違法状態で電動キックボードを運転した場合の罰則
もしネットで公道走行不可の電動キックボードを購入して公道走行して捕まった場合は以下のような罰則が考えられます。
- 整備不良:1点の罰金5000円
- 歩道走行:通行区分違反 2点 6千円(原付車)
- ノーヘル運転:違反点数1点 反則金無し
- 信号無視:2点、反則金5000円
- ウィンカー無し:合図不履行違反1点、反則金5000円
- 免許不携帯:点数無し、反則金3000円
- 無免許場合は行政処分は違反点数25点、さらに「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」の刑事罰
ここに大阪でひき逃げをした男の電動キックボードを見るとナンバー無し、つまり自賠責保険が無い状態なので更に罰則が加わります。
たとえ事故を起こさなくても、自賠責保険(共済)に未加入で運行した場合は1年以下の懲役または50万円以下の罰金、自賠責保険(共済)の証明書を所持していなかっただけでも30万円以下の罰金が科せられます。 また無保険での運転は交通違反となり違反点数6点が付され、即座に免許停止処分となります。
https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/04relief/jibai/punish.html
加えて大阪のひき逃げがつくので行政処分プラス救護義務違反35点、さらに原付バイクで二人乗りと同じ行為なので定員外乗車違反5,000円1点も。
それだけではなく被害者の治療費、後遺症、賠償…
もう人生終了といったところでしょう。
公道で電動キックボードを乗る方法
公道で電動キックボードを乗る、運転する方法は2種類のみです。
- 新事業特例制度に認定された特定の業者のみに許される電動キックボードシェアサービスを利用する
- 公道走行可能な電動キックボードを購入する、または公道走行可能な状態にする
キックボードシェアサービスならLUUP、購入の場合は原付バイクと同じものと考えて下さい。
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