ノーマルのブレーキホースは黒いゴム質で見た目が悪い、ということでステンレスメッシュタイプに交換しました。
ノーマルとステンレスメッシュの違いはブレーキを握った際のタッチ感の変更になります。ですからステンレスメッシュに変えたからといってブレーキの効きが良くなる訳ではありません。
ブレーキの効きを良くする為には大型のブレーキキャリパーに変えたり、大径ブレーキディスクへ変えたりするほうが効果を感じられます。
ブレーキホースの種類
〇じわっとしたタッチ感
ノーマルブレーキホースの良い点はゴム質なのでホースの曲がりやねじれに強く、街乗りに最適な「じわっとしたタッチ感」です。ブレーキを握るとホース内圧によりゴムが拡張して「じわっと」きくブレーキタッチです。
ブレーキレバーを握ると徐々にブレーキが効く感じなので、バイク初心者や運転に自信が無い人はノーマル、つまりゴムタイプのほうが合ってるでしょう。
〇きゅっとしたタッチ感
ステンメッシュタイプのホースはホースの曲がりやねじりに弱い…という事ではないのですが、曲げたりねじったりしながら設置するホースではありません。
ブレーキマスターからキャリパーまでのルートをスムーズに設置する必要があります。
車両によっては設置が大変ですが、「きゅっと」したタッチ感はゴムタイプとは全く違い、よりシビアなブレーキングが可能となります。
ゴムホースとは明らかにブレーキが利くスピードに差があるのですが、ブレーキタッチに慣れないとタイヤをロックさせてしまう可能性があります。
慣れないうちはブレーキレバーを全ての指で握るよりも指2本ぐらいでブレーキ操作をしてタイヤがロックしそうな当りを見つけておいた方が良いです。
では早速ホースを交換してかっこよくしまよう。
注意:ブレーキホースの交換はブレーキ液の入れ替え作業があるためエア抜きしなければなりません。初心者や不安な方はバイクショップでの交換を依頼するか、ブレーキ液とエア抜きだけ依頼する等を検討しておきましょう。
ブレーキ液抜き取り
ブレーキキャリパーについてるゴムキャップを外してからボルトを少し緩め、マスターの蓋を空けてからブレーキを何度もにぎるとブレーキ液が早く抜けます。
矢印部がブレーキキャリパーのゴムキャップ部、ブレーキキャリパーはどれも似たような構造なので見ればすぐにわかります。
マスターの蓋をドライバーで外すと中からブレーキ液が垂れてくる事があります。
蓋を開ける前にハンドル周りやブレーキ液が垂れそうな場所など雑巾を設置する事をお勧めします。
ブレーキ液が垂れるとこのような状態になります。
ブレーキ液が抜けたら交換するホースを接続していきましょう。その際にホースのルートはなるべく綺麗に通すこと。
これが意外と難しいので、何度もハンドルをきりながら当たりを見つけて最適なルートを探し当てましょう。
ステンレスメッシュタイプのブレーキホースは角度がつけ難いのでバンジョーボルトを使って最適な角度にすることも大切です。
バンジョーボルトには様々な角度の製品がありますので自分のバイクに合わない角度のバンジョーボルトが無い… と困るような事はありません。
このような理由により初めてブレーキホースを交換する方は事前にブレーキホースを通し、おおよそを把握してからバンジョーボルトの角度決めたほうが良いと思います。
エア抜き
とても簡単な作業ですが、最重要な作業になります。
注射器やポンプで吸い取る方法が一般的で、これはネットで検索すればいくらでも出てきます。
しかし、そのようなエア抜き専用の道具が無くてもエア抜きは可能です。
やり方は…
- ブレーキ液を入れる
- ブレーキを何度も握る
- ブレーキ液が無くなったら足す
- そのうちにキャリパーのゴム部からブレーキ液や気泡が出てくる
- ある程度気泡が出たらキャリパーゴムキャップ部のボルトを絞める。
- マスターにブレーキ液を補充しながら何度も握り、マスターに気泡が上がってくるまでやる
これを繰り返すだけです。
何度やってもブレーキタッチが無く「スカスカ」なブレーキレバーを握り続けるので不安になりますが、そのうちにブレーキマスターの底から気泡が上がってこなくなりブレーキがきくようになります。
ブレーキホースの長さや形状によって異なりますが、5分ぐらいでは終わりません。15分~30分は何度も握る覚悟でいきましょう。
どこかのボルトを閉め忘れていない限り、握り続ければ確実にブレーキが効くアタリが感じられます。
この握り作業は、あくまでエアを抜くための作業。
当たりが出たらスピードを付けて連続的に握ります。
ポンプ無しの方法を記載しましたが、ポンプを使った方が圧倒的に楽です。
初心者には不安でしょうから参考動画リンクをのせてきます。
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