【原付スクーター】ハイカム導入における注意点

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2017/1/10 修正と追記

2017/2/25 ベランダに放置したカムを追記

カムが削れてしまったので交換しました。

交換するカムはノーマルよりリフト量が多いハイカムになります。

シリンダーヘッド取り外し、組み込み作業はそれなりのスキルや時間が必要です。

初心者でも可能ですが、天候も考えてエンジン作業は屋内でしたほうが良いでしょう。

カムの交換にあたってはロッカーアーム引き抜きの為にスライディングハンマー、タペット調整の為にシックネスゲージが必要になります。

他、プーリーロックレンチやトルクレンチなども必要になりますのである程度の工具も必要になります。

シリンダーヘッド単体までバラし終えたら、スライディングハンマーでロッカーアームシャフトを引き抜きます。

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スライディングハンマーは余った部品を組み合わせて自分で作ることが出来ます。

自分で作ってみたい方はこちらを参考にどうぞ

スクーターのエンジンカスタムにおいて、カムを交換するにはロッカーアームを外さなければなりません。その...

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スライディングハンマー初使用は最初の一撃が緊張します。

慣れてしまえば3~4回でロッカーアームシャフトを引き抜けます。

足でヘッドを固定しながら打撃を与えつつ抜きましょう。

ロッカーアームシャフトが抜ければカムとロッカーアームは簡単に取れます。もし簡単に取れないようであれば、何らかの異常が発生してる可能性があります。

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カムが抜けるとこのような状態に…

シグナスX系のシリンダーヘッドは慣れてしまえば扱いが楽なので初心者でもエンジンカスタムに挑戦できますね。

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ロッカーアームが抜ければバルブスプリングにもアクセスできるようになります。

灯油で簡単洗浄

パーツ破損による交換などの場合は洗浄します。

洗浄方法は色々とあるのですが、簡単な方法は灯油を入れてタペットカバーで蓋をしてからシリンダーヘッドごと振るを繰り返すです。

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削れたカムと新品の画像になります。

カムには弱い材質のカムがあるのですが、削れる原因の一つとしてタペット調整が狂っている可能性を考えましょう。

走行中にシリンダーヘッドからのカチカチ音が異常に大きく感じたら一度タペットクリアランスを確認しましょう。

かじり予防

組み付け作業前にロッカーアームにモリブデングリスを塗ります。

エンジン改造によるパワーアップを行ってる場合はカムやロッカーアームの耐久性も考慮して極圧添加剤などを各所に塗ったほうが良いです。

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この添加剤は赤色なので血が付いてるように見えます。

これぐらいべったりと塗っても垂れてこない粘着性はさすがです。

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カムシャフト差込口にも塗っておけば安心ですね。

車体取り付け前に確認しましょう

組み付けが終わったらロッカーアーム、カム、バルブの動きを確認してシックネスゲージでタペット調整します。

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カムとロッカーアームの動きを確認するためにはカムを回す必要があります。

しかしバルブスプリングのばね力はかなり強いので、素手での回転は不可能に近い。

適当な工具をテコにして回せますが、連続回転によるチェックを行うにはローターホールディングツールでカムシャフトプレートを固定すれば回しやすくなります。

ローターホールディングツールはこちら

シグナスXのセカンダリーフィクスドシーブが折れましたので新品に交換します。 交換作業にあたって...

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シリンダーヘッドを車体に組み込み、エンジン始動で問題なければ再度のタペット調整をお勧めします。

ちなみに私はエンジンが冷えた状態で非接触の赤外放射線温度計を使っての外気温と合わせたタペット調整をしています。

タペット調整温度については様々な見解があるので、今はこのブログでは触れません。

もしもエンジン組の際に締め付けトルクのかけすぎによるスタッドボルトの破損をしてしまった場合には、焦らずにこちらをどうぞ。

ボアアップなどの改造を行っていると、シリンダーヘッドナットを規定トルクより高くしめる場合がありますが...

ベランダに放置したカム

2017/2/25追記

削れたカムをベランダに放置していたら完全に錆びて動かなくなっていました。

シグナスかBW’Sかどちらかについていたカムです。

山が完全に削れているのでゴミにしかなりません。別の角度から…

このような駆動するパーツを保存する際はCRC556を吹いてビニール袋で密閉保存が望ましいです。

ベランダに放置するとこのようになる悪い例ですね。

最後に

カムの交換まで自分で作業出来るようになればエンジンの構造を体で覚える事ができます。

そしてこのようなエンジンの構造を理解する事は今後のバイクライフに大きく影響する知識となり、トラブルが発生する前に異常を感じ取れるようになります。

実際にエンジン分解をせずとも、自分の所有する原付と長く付き合うためにこのような構造であるという知識は得ておきましょう。

comment

  1. けい より:

    カム山の減りの件ですが
    写真では解り難いのですが
    山がほとんど無くなる程減ってませんか?
    ココまで減ったら普通マトモに走らないと思います
    もしかして表示の演出をしてませんか?

    • shiguo より:

      けい様、コメントありがとうございます。
      おっしゃる通り、マトモに走らない状態です。

      アイドリング状態のアクセルをほんの少しあけるぐらいの走行のため、ゼロスタートの加速は自転車に負けるレベルです。
      ゆーっくり加速して、最高速は30から40キロが限界です。

      表示の演出はしておりません。
      削れたカムが数個収納ボックスやベランダに転がっていますので、探してそれを記事にしてみます。