アクシスZ(SEJ6J)駆動系の交換方法と注意点について解説

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アクシスZ,SEJ6J,駆動系 AXIS-Z
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アクシスZ(2022年式 SEJ6J)の駆動系消耗品(ドライブベルト・スライドピース・ウェイトローラー)と、ケースカバーエレメントを交換しました。

交換した駆動系パーツはアマゾンで出品されているヤマハ純正品の3点セットと、エレメントになります。

交換は新車から14000キロ走行時で、消耗具合をチェックするとベルトは20000キロぐらい持ちそうな感じ、ウェイトローラーは片減りしていることから10000キロで交換が目安かと思います。

ケースカバーエレメントは5000キロ毎に交換したほうが無難です。

SEJ6Jの駆動系ケースや樹脂カバーは前モデルと若干異なり、樹脂カバーのネジ外しが最大の難所になっています。

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台湾ヤマハ純正アクシスZ(SEJ6J)駆動系リフレッシュ3点セット

アマゾンに出品されているアクシスZ(2022年式 SEJ6J)駆動系リフレッシュ3点セットはどれもヤマハ純正品かつ消耗品です。

ウェイトローラーは12g×6個、側面が金属と、紫色になっています。これはウェイトローラーの装着方向を決めるため…なのですが、新車状態のアクシスZ駆動系をばらすと装着方向がバラバラでした。

スライドピースも消耗度が高いパーツなので、ウェイトローラーの交換と同時に交換しましょう。

ケースカバーエレメント

14000キロ走行したアクシスZの駆動系で、最も汚れていたのがケースカバーエレメントです。

適当なスポンジを切ってハメても問題なさそうなスポンジフィルターですが、キタコのケースカバーエレメントは321円なので買ってしまった方が無難です。

ケースカバーエレメントは5000キロ毎にチェックしておきたいパーツなので2個~4個ほどまとめて購入しても問題ないでしょう。

アクシスZ(SEJ6J)の駆動系ばらしにあった方がよい工具

駆動系をばらすのに必須の工具がプーリーホルダーです。

Y字型のユニバーサルプーリーホルダーでも使えますが、価格が安いGT-TOOLS ユニバーサルプーリーホルダーを購入しました。

実際に使ってみた使用感は、赤い部分がゴム質になっているのでグイっと食い込みズレない、とても使いやすいプーリーホルダーです。

アクシスZ(SEJ6J)のプーリーナットは通常のナットなので、プーリーロックレンチは使えません。

貫通ドライバー

初めてアクシスZ(SEJ6J)の駆動系を弄るときに持っていた方がよい、むしろ無いと困るのが貫通ドライバーです。

貫通ドライバーを使用するシーンは駆動系の黒い樹脂カバーを止めている+ネジ、これがヤバいレベルのトルクで締めてあり、普通のドライバーではなめてネジ山を潰してしまいます(なめまくりました)

そこで購入したのが「アネックス(ANEX) ドライバー 貫通 ビスブレーカー ワニドラ」

  • なめたネジも新しいネジも両方回せる特殊刃先形状ドライバー
  • 進化した刃先形状でネジのはずしやすさ5倍(当社比)
  • ハンマーで叩き込むことで特殊刃先がネジに喰いつき、なめたネジを回します
  • 力をかけやすいリブ付楕円形状ハンドル
  • 先端形状:プラス(+2)
  • 全長:219mm
  • 軸長:100mm
  • 軸径:6mm
  • 柄幅:35mm
  • 材質:クロームバナジューム鋼

黒い樹脂カバーを止めている+ネジは手持ちのインパクトドライバーでは歯が立ちませんでした。これはアクシスZ(SEJ6J)の駆動系作業をするバイク屋さんも同じ思いをしているはず、

電動インパクトでガガガッっとやって取れればよいけど、電動インパクトではネジをなめてしまう可能性が高いと思います。

アクシスZ(SEJ6J)駆動系交換

前述の通り、アクシスZ(SEJ6J)駆動系交換にあたって最大の難所は黒い樹脂カバーを止めている+ネジになります。

振動する部分の樹脂カバーということで使用されているネジはゴムブッシュがある特殊ネジ、これが+ネジであり得ないトルクして絞められているという…

最初は小型のインパクトでガンガン叩いて回そうと試みましたが全然だめ。

それどころかなめてしまい、一カ所は完全にネジ山が潰れてしまいました。

そこで先ほど紹介した貫通ドライバーでおもいっきり叩きながら何とか外すことに成功

完全になめてしまった箇所は隙間からマイナスドライバーを突っ込み、ゴムブッシュを取り除いてから黒い樹脂カバーを力任せに引っ張ることで無理やり外しました。

こんな場所に+ネジで、しかも全カ所を馬鹿トルクで締めるなんてどうかしています。電動インパクトでおもいっきりやったとしか思えませんが、クレームもんですよ!

ここまでくれば後は楽、一般的なスクーターの駆動系交換方法と手順は同じです。

駆動系カバーを外す

駆動系カバーを止めているボルトは8本、樹脂カバーの+ネジのような馬鹿トルクではなく普通に回せる、むしろ緩くね?と思えるほど。

位置合わせのダウエルピンは2か所、カバーが外れにくい時はプラスチックハンマーなどで軽く打撃をしながら引き抜きましょう。

ケースカバーエレメント

ケースカバーエレメントは、黒い樹脂カバーの裏側にあります。なのでどうしても黒い樹脂カバーは外し必要があるのと、元に戻す必要があるのです(黒い樹脂カバーを装着しないでエンジンをかけると、プーリーフェイスの回転がむき出しになり危険)

ケースカバーエレメントをめくると、中には何とも言えないヘドロ的な汚れがビッシリ!

こんなに汚れる場所なのでケースカバーエレメントは交換必須のパーツですね。

プーリー

プーリーホルダーのかけかたは上画像のようにしてください。それからネジを締め込みガッチリホールド。

プーリーホルダーを締め込む取っ手を後輪のクラッチアウターに当て、プーリーの回転を止めた状態でプーリーフェイスのナットを外します(ナットのトルクは不明ですが、かなり緩い)

ナットとプーリーフェイの間には2種類のワッシャーがかましてあります。

しかもこの2種類のワッシャーは、穴径がクランクの太さと合っていないという…それに2個もワッシャーが必要とも思えず…

恐らくですが、クランクは他の125ccクラス車両と同じ物を使っているため、位置合わせなのではないかと。それとナットのトルク関係でこのようにしているのではないかと思います。

ベルトの外し方はクラッチ側をグイっと広げることで隙間ができるので、そこからベルトを外しましょう。

プーリーフェイスの内側には黒い跡、これは元から付いているものでしょうか?それともベルト跡でしょうか?

経験上だとベルトの跡で、ノーマルでのベルト可動域がここまでなのだと思います。

プーリー側には薄いワッシャーが付いており、このワッシャーを太いものにすれば出だしの加速が上がります。

プーリーフェイス・プーリー・ベルトを外し、クランクからでる軸を見るとここにも薄いシムワッシャーと極太なワッシャー的なパーツが…

やはり位置合わせっぽい感じしかせません。

ウェイトローラー

ウェイトローラーを交換するにはプーリーを裏返し、ランププレートを外すことでウェイトローラーが見えてきます。

ランププレートは固定されているパーツではないのでプーリーを裏返せば外れる、逆を言うと固定されていないのでプーリークランク軸から抜く時はランププレートを手で押さえながらにしないと外れてウェイトローラーが転がってしまいます。

それほど急加速していないし、ノーマルでゆったり乗っているのにウェイトローラーがけっこうな片減りしていることがお分かりいただけたでしょうか。

しかもウェイトローラーの紫色側が揃っていない状態で組まれており、もしかしてノーマルのウェイトローラーに向きは無いのでは?なんて思ったり。

正解が不明ですが、新品のウェイトローラーは向きを同じにして組みました。

スライドピース

スライドピースは引き抜くだけ、向きに注意して新品に交換しましょう(画像の向きが正)

14000キロ走行したスライドピースは減ってはいるもののまだ使える感じでした。

プーリーフェイスナットの絞めについて

最後にプーリーフェイスナットの絞めについてですが、前述の通り外す時のトルクがかなり弱かったのです。これは製造時に組んだ人がトルクを間違えたのだろう、それにしてもよくこれで14000キロも外れなかったな…

なんて思い、組む時にちょっときつく絞めようかな…なんてやっているとスカっとトルクが抜けてしまいました。ここはクランクと直結している場所なので、なめてしまうとクランク交換という大出費かつ腰下なので大変な作業になります。

しかしよく見てもなめた形跡はなく、抜ける構造なのではないかと、そもそも外す時も弱トルクだったし…というよりもそう思わないとやってられません。

規定トルクが分からないので、ナットを緩めた時や抜けた時の感トルクで締め、エンジン始動してみると問題なし、全て元通りにして走行しても外れそうな気配がありません。

ですのでアクシスZ(SEJ6J)の駆動系を自分で交換する方は、万が一を考えてプーリーを外せる工具を積んでおいた方がよいと思います。

この記事を書いたひと
市具 成夫

原付二種ライダーの市具 成夫(シグ夫)です。
貧乏なのでバイクショップにメンテナンスやカスタムの依頼をする事はほとんどありません。
貧乏人ならではのカスタム術やメンテナンスから次世代電動モビリティなどの情報を発信しています。

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