【原付スクーター】クランク交換の要点を初心者向けに解説

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スクーターエンジンカスタムの最終地点がクランクになり、エンジンカスタムにおける一つの壁です。

クランク部品関連の交換やカスタムを行う行為は、主に腰下と呼ばれ、腰下まで自分で出来るようになればそのスクーターをマスターしたといっても良いほどの難易度です。

当然のことながら腰下を自分でやるにはそれなりの知識と専用工具が必要になります。だから初心者お断り…ではなく、誰でも最初は初心者で凄いカスタムを行う人も乗り越えてきた壁なので頑張って挑戦してみましょう。

ちなみにシリンダーを含めた上部が腰上と呼ばれます。

シリンダーヘッドはこちら

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クランク交換は屋外でやる作業ではない

シグナスXのエンジンで作業を見ていきましょう。

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慣れている人はエンジン下ろしから腰下へのアクセスまで1時間未満でしょう。初心者の場合は一日で完成させる事は考えずに、最低でも3日の余裕を持ちましょう。

という事で、上記画像のように屋内にエンジンを持ち込みます。部品のばらしは玄関スペースで充分に可能ですが、オイル臭が漂います。作業中断時にはゴミ袋を被せるのがお勧めです。

ひたすら部品を外します

駆動系、腰上と部品を外してゆきましょう。これまでの知識や経験をフル稼働させ、いっきにばらします。腰下はゲームで言えばラスボスです。

外す順番は…

  1. シリンダーヘッド
  2. シリンダー
  3. ピストン
  4. プーリー
  5. ファン
  6. フライホイール
  7. ジェネレーター
  8. オイルポンプやギヤ

先ずは腰上、プーリー、スタータークラッチ、ファンを外しましょう。

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フライホイールを抜く

これが初心者にとっての壁になります。ここをクリアすればゴールがすぐ見えます。

フライホイールを抜くにはフライホイールプーラーという専用工具が必要になります。

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車種に合わせたフライホイールプーラーを用意します。使い方は以外と簡単で、押し込んで外すというやり方になります。

フライホイールプーラーだけを使うのであれば子供でも可能です。先端をセットし、モンキーレンチで掴み、十字ボルトで絞めこむと外れます。

文字では分かりにくいので参考動画リンクをのせておきます。

十字型フライホイールプーラー (バイク用)の使用方法

ボルトを絞めて外す行為が初心者にとって恐ろしいです。また車種によっては外す時にバキっと音が鳴るものもあります。破壊音はかなり焦りますが、フライホイールが外れる音です。

シグナスXはバキっと鳴りましたが、BW’sは鳴りませんでした。ナゼ!?

一度外して構造を見れば何てことはありません。

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フライホイール、ジェネレーターを外すとこのような状態になります。

さらにボルトを外し続け、オイルポンプユニットを取り外します。蓋を開けた時点でエンジンオイルが漏れますので、予め抜いておきましょう。

クランク割り

初心者にとってはロマン溢れる言葉、クランク割りです。

スクーターエンジンカスタムにとっては重みのある言葉ですが、単純にボルトを外して分裂させるだけ。その中にある部品がクランクです。

ひたすらボルトを外してゆきましょう。

センタースタンドが付いている場合は外し忘れに注意です。私が初めてクランクを割った時はセンタースタンド外しを忘れていたので中々割れずに焦りました。

全てのボルトを外したらプラハンで軽く叩きながら分裂させます。

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ついにクランクと出会う事が出来ました。感動の対面です!

ここまで来ればクランクはどこにも固定されていません、ただ抜き取るだけ。

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 きれいな画像でクランクがどのように収まっているのか確認してみましょう。

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複雑な構造ではありません、ここまでバラす作業が大変なだけです。

そしてここまで大変な作業を行ったのですから、オイルシールも交換しておきましょう。またクランクケース内部にはエンジンオイルが固まってる場合があります。

そういった汚れも一緒にきれいにします。

液体ガスケットを忘れずに

組み立ての際に注意すべき事はケースの合体時に液体ガスケットの塗布です。これを塗らずに組んでしまうとエンジンオイル漏れが発生します、もう確実に漏れると思って下さい。

古い液体ガスケットを丁寧に取り除いてから新しい液体ガスケットを塗ります。

またカムチェーンも忘れがちな取り付け部品です。忘れるとクランク割りまで作業を戻すしかありません。

ここでまで自分で出来れば自分のスクーターをマスターしたと言っても良いでしょう、友達に自慢できる腕前であり、故障の際もおおよその察知ができるはずです。

総走行距離が5万キロを超えても自分で何でも修理できるでしょう。

この記事を書いたひと
市具 成夫

原付二種ライダーの市具 成夫(シグ夫)です。
貧乏なのでバイクショップにメンテナンスやカスタムの依頼をする事はほとんどありません。
貧乏人ならではのカスタム術やメンテナンスから次世代電動モビリティなどの情報を発信しています。

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